会社を辞めるまで残り530日。
今日は朝から打ち合わせがあった。
新しい得意先に導入するシステムの要件定義だ。
「この案件は君と係長に任せようと思うのだが。」
弱小サラリーマンとしてはこんなことを言われては断ることもできず、ながれるままにプロジェクトに加わってしまった。
実際に蓋を開けてみると任せるもクソもただの事務局扱い。会議の準備と出張の付き添いばかりだ。
上司から学ぶことはたくさんある、と思うので勉強にはなるのだがいかんせんプロジェクトへの関わり方がわからない。
私は必要なのですか?
午後からは少し前に出した部内アンケートの集計をしていた。まぁ大したものではないのだが。内容は部内の環境についてだったのだが皆それぞれ不満を抱え込んでいるようだ。
ただ、誰も彼も周りが何かを変えてくる、環境が変わるのを待っているだけで自分からは何も変わろうとしない。自分から何かを変えようとしない。
それではダメだ。
この移り変わりの激しい世の中で変わろうとしないのはそれこそがリスクだ、とどこかで聞いたような台詞が頭を駆け巡る。自分も変化を恐れる人間の一人である。
だが、ここらでちょっとぶっ壊してみようか。自分の殻を。
どうせ辞める会社だ。嫌われ者になったっていい。言いたいこと言ってぶつけてやろう。なるようになるさ。